インプラントは何か月かかる?治療の流れと、途中の見た目のこと

インプラントを検討されている方から、もっとも多くいただくご質問が期間についてです。「何回通うのか」「そのあいだ歯がない状態で過ごすのか」——仕事や予定を考えると、当然気になるところだと思います。

インプラント治療は、骨とインプラントがくっつくのを待つ期間があるため、他の治療より時間がかかります。ただ、その待ち時間に何をしているのか、見た目はどうなるのかが分かれば、見通しは立てやすくなります。大阪市西区・九条の当院での流れをご説明します。

目次

  1. 全体でどれくらいかかるのか
  2. 検査で見ているもの
  3. 治療中の見た目はどうなるか
  4. 手術の日と、そのあと
  5. 結合を待つあいだの過ごし方
  6. 費用のこと
  7. 入れたあとが本番です
  8. まとめ|待つ期間はありますが、歯がないままではありません

1. 全体でどれくらいかかるのか

骨の状態に問題がない場合で、おおむね3か月から6か月程度が目安になります。ただしこれは、埋め入れる手術から最終的な歯が入るまでの期間です。事前の検査や、抜歯が必要な場合の治癒期間、骨を増やす処置が必要な場合には、さらに時間がかかります。

待っている期間が長いのが特徴です

通院が続くわけではなく、実際に通っていただく回数は限られます。手術のあとは、骨とインプラントが結合するのを待つ期間が大半を占めます。この期間は通院の頻度も低く、日常生活に大きな制約はありません。長くかかると聞くと身構えてしまいますが、実際には「毎週通い続ける数か月」ではなく、「数回の来院と、そのあいだの待ち時間」だとお考えいただくほうが近いと思います。ご予定の立てにくい時期があれば、開始の時期を含めてご相談ください。

インプラント治療のおおまかな期間 1 検査・診断 数週間 骨の状態を調べる 2 埋入手術 1日 麻酔をして行う 3 結合を待つ 3〜6か月 通院は少ない 4 歯を作る 数週間 型取りして装着 期間は骨の状態によって異なり、個人差があります

▲ 期間の大半は、結合を待つ時間が占めます

2. 検査で見ているもの

はじめに、骨の量と質、神経や血管の位置、周囲の歯の状態を確認します。とくに骨の厚みと高さは重要です。足りない場合には、そのまま埋め入れることができないため、骨を増やす処置を先に行うか、別の方法をご提案することになります。

全身の状態も確認します

糖尿病や骨に関わる薬の服用など、全身の状態によっては治りに影響が出ることがあります。服用中のお薬がある場合は、お薬手帳をお持ちください。かかりつけの医師と連携が必要な場合には、あらためてご相談させていただきます。

検査で確認していること 骨の厚みと高さが足りているか 神経や血管の位置 隣の歯と噛み合う歯の状態 歯ぐきの炎症がないか 歯ぎしり・食いしばりの有無 全身の状態と服用中の薬 服用中のお薬がある場合はお知らせください

▲ 条件が整わない場合は、別の方法をご提案します

3. 治療中の見た目はどうなるか

治療中ずっと歯がないままになる、ということはありません。見える部分については、仮の歯を入れて過ごしていただけることがほとんどです。取り外し式のものを使う場合と、隣の歯を利用して固定する場合があり、部位や状態によって使い分けます。

奥歯の場合は違う判断になることも

見た目に影響しない奥歯では、仮の歯を入れずに過ごしていただくこともあります。仮の歯があると、その分だけ手入れの手間が増えるためです。どちらがよいかは、生活の中でどれくらい気になるかによりますので、ご希望をうかがって決めています。

治療中に気になること・実際のところ よくいただくご心配 ・そのあいだ歯がないのでは ・人前に出る仕事に支障が出る ・何度も通う必要があるのでは ・食事ができないのでは ・手術が怖い 実際の対応 ・仮の歯で見た目を保てます ・見える部分は原則として補います ・待つ期間の通院は少なめです ・数日で普段の食事に戻せます ・麻酔をして行い、痛みに配慮します

▲ 多くのご心配は、事前の説明で解消できます

4. 手術の日と、そのあと

手術は局所麻酔で行います。歯ぐきを開いて骨に穴をあけ、インプラントを埋め入れて閉じるという流れです。時間は本数や部位によって変わりますが、1本であれば30分から1時間程度が目安です。当日はお車の運転を避け、安静にお過ごしください。

腫れることがあります

術後2〜3日は、腫れや内出血が出ることがあります。多くは自然に引いていきます。処方された薬を指示どおり服用し、傷口を強く触ったり、激しい運動をしたりすることは避けてください。抜糸は1週間から10日ほどが目安です。

手術当日からの流れ 1 手術 局所麻酔で埋め入れる 2 当日〜数日 腫れが出ることも 3 抜糸 1週間〜10日ほど 4 結合を待つ 定期的に状態を確認 経過には個人差があり、必要な期間は状態によります

▲ 術後しばらくは安静に過ごしていただきます

5. 結合を待つあいだの過ごし方

この期間は、インプラントと骨が直接結びつくのを待っています。焦って強い力をかけると、この結合が妨げられます。仮の歯で硬いものを噛まない、その部分に負担をかけないという点だけ気をつけていただければ、あとは普段どおりの生活で構いません。

手入れは続けてください

傷口が落ち着いたあとは、周囲の清掃を通常どおり行っていただきます。この時期に歯ぐきに炎症が起きると、経過に影響します。磨き方については、状態を見ながらその都度お伝えします。喫煙は結合に影響することが知られています。

待つ期間に気をつけること 安静 と清潔さ 強い力をかけない 仮の歯で硬いものを噛まない 炎症を起こさない 周囲の清掃を続ける 喫煙を控える 結合に影響することが知られる 結合にかかる期間や経過には個人差があります

▲ この時期の過ごし方が、その後の安定に関わります

6. 費用のこと

インプラント治療は自由診療(保険適用外)です。費用は本数と、骨を増やす処置が必要かどうかによって変わります。当院では、検査を行ったうえで総額をお伝えし、内訳もあわせてご説明しています。料金表のページでも目安を公開しています。

医療費控除の対象になります

インプラント治療にかかった費用は、医療費控除の対象として扱われます。年間の医療費を合算して申告することで、税負担が軽くなる場合がありますので、領収書は保管しておいてください。詳しい要件は国税庁の案内をご確認ください。

費用に含まれるもの 1 検査・診断 画像撮影と計画 治療前に行う 2 埋入手術 インプラント本体 本数によって変わる 3 上部の歯 材料を選べる 見た目に関わる 4 その後の管理 定期的な確認 長く使うために 骨を増やす処置が必要な場合は費用が加わります

▲ 総額でどうなるかを、事前にお伝えしています

7. 入れたあとが本番です

インプラントは、天然の歯と違って虫歯にはなりません。しかし、周りの歯ぐきや骨が炎症を起こすことはあります。これはインプラント周囲炎と呼ばれ、進行すると支えを失って抜け落ちることがあります。しかも痛みが出にくく、気づいたときには進んでいることが少なくありません。

定期的な確認が欠かせません

歯ぐきの状態を検査し、清掃を行うために、定期的にお越しいただく必要があります。ご自宅での手入れも重要です。せっかく時間と費用をかけて入れたものですから、長く使っていただけるよう一緒に管理していければと考えています。

天然の歯とインプラント 比較項目 天然の歯 インプラント 虫歯 なる ならない 周りの炎症 歯周病になる 周囲炎になる 痛みの知らせ 感じる 感じにくい 支える仕組み クッションがある 骨と直接結合する 力の感じ方 加減がきく 分かりにくい 定期的な管理 必要 より重要

▲ 虫歯にはなりませんが、支えを失うことはあります

まとめ|待つ期間はありますが、歯がないままではありません

インプラント治療は、骨とインプラントが結合するのを待つ必要があるため、おおむね3か月から6か月程度かかります。ただし、そのあいだずっと通院が続くわけではなく、通っていただく回数は限られます。見える部分については仮の歯を入れて過ごしていただけますので、歯がないまま過ごすことにはなりません。

骨の量が足りない場合や全身の状態によっては、別の方法をご提案することもあります。インプラント治療は自由診療(保険適用外)で、医療費控除の対象になります。入れたあとは、周囲の炎症を防ぐための定期的な管理が欠かせません。期間や経過には個人差がありますので、まずは検査からご案内しています。大阪市西区・九条のうえすぎ歯科クリニックまでご相談ください。

▶ インプラント治療について詳しくはこちら
▶ 入れ歯・義歯
▶ 歯周病治療
▶ 料金表
▶ 24時間ネット予約

出典・参考資料

  • 公益社団法人 日本口腔インプラント学会
  • 公益社団法人 日本口腔外科学会
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯・口の健康」
  • 国税庁 タックスアンサー「医療費控除の対象となる歯の治療費」

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療方針を示すものではありません。症状や治療の経過・効果には個人差があります。本記事で扱う治療には自由診療(保険適用外)が含まれます。詳しくは歯科医師にご相談ください。